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急性気管支炎とブローイング
2026年2月
今月は、急性気管支炎に対してブローイングの効果があったお話をしたいと思います。
この冬は風邪の後、気管支炎の症状が持続し咳・痰が続く症例が例年に比べてたくさんありました。
熱発も感冒症状もそれほど強くなく、その数日後から咳が出始めます。次第に喀痰の量が多くなり咳がひどくなってきます。
聴診をすると全例に、肺の一部、あるいは全体に痰がたまった雑音を聴取しました。数例に、胸部レントゲンや血液検査を
しましたが、それほど問題を認めませんでした。希望のあった患者さんにはコロナ・インフルエンザの検査をおこなっており
ますがいずれも陰性でした。
治療としては、気管支拡張剤の貼付を開始し、ブローイングの指導をおこないました。今回は若い方が比較的多かったため、
皆さんブローイングが上手にできておりました。
1週間後に確認の外来受診をしていただきました。ブローイングにより痰が良く出るようになり、痰が出ると咳もましに
なり呼吸も楽になるようです。なかには1週間後にすっかり良くなった方もありましたが、ほとんどのケースは改善するまで
2-3週間かかりました。ブローイング開始後の最初の受診の時は、“びっくりするほど痰が出ます。でも痰が出ると楽になり
咳もましになります。“次の受診の時は、“痰の色がきれいになり、咳が少なくなったため夜もよく眠れるようになりました。”
その次の受診時は“咳も痰もほぼ出なくなりました” と皆さん同じような経過報告がありました。
この冬の初めの時期は、抗生物質の投与が必要となった方や、1例は肺炎を合併して入院が必要になった方もありましたが、
ブローイングを取り入れてからは、皆さん抗生剤を使用することなく改善しております。
高齢の方で誤嚥を時々するので、毎日ブローイングを続けたいと言う方がおられ、また若い方は、今後また咳と痰が続く時には
自分でブローイングをやってみたいと、皆さんブローイングに対しては好意的な印象を持たれたようです。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とブローイング
2026年1月
今回は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対してブローイングの効果があったお話をしたいと思います。
大阪市内に住んでいた高齢の父親が娘さんに引き取られ、千里ニュータウンに引っ越してこられました。
肺気腫のため在宅酸素療法を受けておられ、また移動は家の中ではなんとか歩けますが、外では車いすが必要でした。
5Lの酸素吸入をしておられ、呼吸音も悪く、明らかに肺に痰がたまっていました。痰が出にくいため、電気屋さんで
吸入器を買ってもらい、1日3回、吸入およびブローイングをしていただきました。デイサービスにもお願いをして、吸入
とブローイングをしてもらいました。訪問診療時には、排痰を促すため肺理学療法を行いました。ブローイングをすると
痰が出て、呼吸が楽になるためご自分でも積極的にブローイングに取り組んでおられました。
同時に、日常生活動作のリハビリ、下肢筋トレ、歩行練習を指導。訪問看護でもリハビリを続けてもらいました。
最初日中はベッドで寝て暮らそうという姿勢がみられましたので、ベッドで過ごさず、台所の椅子に座ってテレビを見て
過ごすよう指導しました。
排痰ができるようになると次第に呼吸音が改善し、吸入酸素量を2Lまで減らすことができました。そうなると、ご本人
はがぜん意欲が出てきてリハビリが進み、酸素ボンベを引いて、外歩きの練習ができるようになりました。
ご本人は、なくなられた妻のお墓参りがしたいと希望をし、コツコツと呼吸療法と歩行のリハビリを続けました。
1年半後、酸素ボンベを自分で引っ張り、夕陽が丘まで地下鉄に乗ってお墓参りをすることができました。
今後も、いろいろな疾患に対して追加をしていきますので、よろしかったら、また覗いてください
院長
渡辺満喜江
住所
大阪府豊中市上新田3-4-17
電話番号
06-6835-7550

車椅子でも利用できるトイレ
アクセス
桃山台駅より徒歩8分
竹見公園北向かい
